投資本には「余裕資金で投資しなさい」ということがよく書かれています。本によって呼び名は余剰資金であったり、余裕資産であったり多少の差はありますが、中身はどれも同じようなものです。
- なくなっても生活に困らないお金
- 当面使う予定がないお金
- 将来の使い道が決まっていないお金
- 生活費や非常用の資金を除いたお金
しかしながら、こんな余分なお金を持っている人などいませんし、余裕資金を運用していたらいつの間にか大金持ちになってしまいましたなどという人もいません。本気で資産を築こうとするのならば、生活を切り詰めてでも資金を捻出し、リスクを取って投資する覚悟が必要です。余裕資金ができるのをのんびりと待っていては、いつの間にか人生の終わりが見える年齢になってしまいます。その頃になって安全に少しばかり資産を増やしても意味のあるお金の使い方はできません。せいぜいが老人ホームのランクが一つ上がるかどうかです。
それでも多くの書き手が「余裕資金で投資しなさい」と書くのは、投資で損をしても知りませんよ、文句を言わないでくださいね、という言い訳に過ぎません。私も知人に面と向かって資産運用のアドバイスを求められたら「余裕資金で投資しなさい」と指南します。後でお金の話で恨まれても割に合いません。しかしながら、このブログでは誰に忖度する必要もないので本当のことを書きます。あなたがまだ若いのであれば、生活に必要な最低限の費用を除いてすべてのお金を投資にまわすべきです。資産運用において最も重要なのは時間を味方につけることです。