働き盛りの年代でも自分の時間を確保する方法

働き盛りの年代でも自分の時間を確保する方法

人生の3大時間

働き盛りと言われる年代になると、時間のやりくりに苦戦している方が多いようです。私の周りでも、結婚したり子供が生まれたりといった環境の変化に伴い、昔から続けていた趣味をやめてしまった方がたくさんいます。元々1日が24時間しかない以上、これはやむを得ないことです。

総務省統計局の社会生活基本調査結果では、時間配分を以下のように分類しています。

  • 睡眠
  • 身の回りの用事
  • 食事
  • 学業
  • 仕事関連時間
  • 家事関連時間
  • 自由時間

このうち、睡眠、身の回りの用事、食事を削ることは生活の質を大きく落とすため、得策ではありません。また、すでに働き盛りと言える年代は学業に時間を取られることも少ないでしょう。すると残るのは、以下の3つです。

  • 仕事関連時間
  • 家事関連時間
  • 自由時間

言い換えるならば、仕事、家庭、趣味の人生の3大時間です。

時間が有限である以上、家事や子供の世話に時間を取られれば、仕事か趣味のどちらかにそのしわ寄せが来るのは仕方ありません。また、得てしてその年代は職場での仕事量もピークを迎えているものです。となると、どうしても趣味がそのあおりを受けることになります。また、趣味が削られるくらいですから、残った可処分時間はないに等しく、新しいことを始めたりのんびりと思索に励むような時間を確保するのも難しくなります。こうして、平日は会社中心の生活を送り、休日は妻の怒りに震えながら家族サービスに勤しむおじさんが出来上がります。これはこれで一つの生き方ではありますが、私のように趣味なくして何の人生かと考えている人間には耐え難いものです。

そういった働き盛りの年代でも生き生きと暮らして行くための方法がいくつかあります。いつまでも楽しく趣味を続けながら暮らしている人は、私の観察では以下のいずれかに類型化されます。

家庭のために時間を使わない

まずは「一生独身で気ままに生きていければいいや」というタイプです。家庭を持たないのであれば、家事関連時間が大きく削減できます。同時に必要な稼ぎも減るため、仕事関連時間を減らすことにも繋がります。この戦略は本人がきちんと理解して割り切った上で実行していれば何も言うことはありません。しかしながら、特に一生独身で行くという決意もないままダラダラと趣味と仕事に生きていくのは将来的に取り返しがつかなくなるリスクがあるため、あまりお勧めできません。

もう一つ、結婚して家庭を持った後も、家庭のために時間を使わないという方法もあります。もちろん、普通のサラリーマンが仕事と趣味に生きて家庭を顧みない生活を続けていくとどこかで家庭が破綻するものです。ところが、非常に稼ぎが多く、これをお金で解決して円満な暮らしを送っている人がいます。配偶者を専業主婦や専業主夫にした上で、家事の多くをアウトソースしているケースです。これは、平均を大きく上回る収入を確保した上で、そういった生活を希望する配偶者さえ確保できれば有効な戦略と言えます。私の場合は後者の条件が到底満たせそうにありませんでしたので、この方法は諦めました。

仕事と趣味を一体化する

仕事と趣味を一体化してしまうという解決策もあります。仕事が趣味というワーカーホリックはあまり印象がよくありませんが、趣味がうまく収入に結び付いていつの間にか本業になったという人々は、非常に満足度の高い人生を送っています。もちろん、仕事としてしまうと様々な苦労が生じますし、経営が忙しくなり趣味そのものに時間を割けなくなっている人もいます。それでも、上手に趣味の時間として楽しめている人は多いものです。しかしながら、趣味で稼ぐにはある種の才能が必須となりますし、そもそも趣味が換金しやすい種類のものであることが求められます。私の趣味は残念ながらそうではありませんでした。

仕事の負荷を減らす

最後に、仕事の時間を減らすという方法があります。もちろん、生活のためにはある程度のお金が必要となりますので、他に収入源を確保するのがこの方法の唯一にして最大の課題です。代表的なところとしては、十分な資産を確保する、高収入の配偶者を得て専業主婦または専業主夫となる、極端な高時給で短時間だけ働く、といったところでしょうか。

私はこの仕事の負荷を減らすという方法で、家庭を切り盛りしつつ趣味の時間を確保しています。これも、十分な資産を構築出来ているからこそできることです。詳しくは仕事をやめても収入が変わらないとしたらで述べましたが、心から楽しいと言える研究の仕事のみに絞ることで、大幅に仕事の負荷を減らしています。残業をすることはほぼありませんし、出張も最小限です。もちろん、出世とは無縁となりますが、出世している人々以上の収入を資産運用で得た上に存分に趣味を楽しむ時間を確保している以上、さらに出世まで望むのは少々我儘が過ぎるでしょう。

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